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ご協力: 順天堂浦安病院 様 |
順天堂大学医学部附属 順天堂浦安病院 検査科 技師長 川畑貞美 様
順天堂浦安病院さんはかなり大きな病院ですね。
![]() 検査科 技師長 川畑貞美 様 |
うちの病院は653床、稼働率は90%、外来は1日約1800人です。 検査科のスタッフは全部で45名(うちパート職員18名)。通常の大学病院では珍しいと思いますが、当院では輸血・血液・心エコーが1つの勤務グループになっています。そして、この部門にたずさわっているスタッフは7名、その内2人がパート職員です。この規模の病院としては、とても少ない人数で運営しています。人数が少ないですから、マニュアルの整備や各検査間のセクショナリズムをなくし、協力しあう必要があります。しかし、できることには限界があることも事実です。そこで設備投資が重要になってくるわけです。 |
医用の設備投資というと、大きなコストがかかりますから、失敗できませんね。
![]() 今でも一部、紙のデータを保管しているが、かなりコンパクトになっている |
はい、技師が使いやすければ良いだけではなく、いろんな面でのメリットがなければいけません。作業効率も良くなって人的なコストが軽減でき、臨床からの評価も高まり、それでいて省スペース化がはかれるものでなくてはいけませんでした。
省スペースの問題でいえば、できるだけ多くのデータを残したいですし、ヘモグラムやマルクなどの標本そのものや、紙そのものを置いておくスペースもばかになりません。膨大なデータの蓄積を考えれば、管理者からすれば「スペース=コスト」であるという認識にもなりますから。 |
多方面で確実にプラスに働く設備でないと難しいわけですね。
新たな設備を導入するということは、良いことばかりであることは分かっていても、やはり大きな決断と、勇気が必要です。また、管理職の立場からすれば、普段少ない人数でがんばってくれている現場の人たちに少しでも気持ちよく仕事をしてもらえる環境づくりをしたい。がんばっている人たちが報われるような職場でなければいけないと思うんです。これは言葉にするのは簡単ですが、実現するのはとてもむずかしいことです。
ご褒美という言葉はおかしいかもしれませんが、設備を充実させることで、作業環境や些末な仕事を減らし、スキルアップしやすい環境を整えてあげることができる。これはスタッフのモチベーション維持にもつながりますし、とても重要なことだと考え、今回の導入を決定しました。
導入して1年になりますが、結果はいかがでしたか?
現場からも経営者からもマイナスのイメージはまったくないですよ。
澤田主任をはじめとする技師や、ドクターなど最前線で仕事をしている現場の声としては、非常に大きな効果・メリットがあることが分かりました。しかし、経営者サイドの評価が気がかりでした。結果的には、経営者からも良い評価が得られ、現場も経営者もどちらにとってもメリットの大きい設備投資ができたケースになりましたね。